訪問看護では、1人でご利用者様のご自宅に伺い、限られた時間の中で情報収集やケアを実施します。
そのため、医療職としての知識や技術はもちろんですが、
ご利用者様との信頼関係を築くためのコミュニケーション能力等、他にも必要になる能力があります。
本記事では、そんな【訪問看護師として必要な能力】について紹介致します。
目次
訪問看護師に必要な能力
それでは【訪問看護師として必要な能力】とはいったいどんな能力でしょうか？
看護技術や知識はもちろん土台となりますが、コミュニケーション能力や
状況(ご利用者様宅それぞれの様子や生活様式等)に合わせた看護ケアの実施の提供力等が
求められると言われています。
他にも、介護保険についての知識(制度理解)も必要となります。
もちろん初めから全て完璧な人は多くありません。
業務を重ねることで少しずつ積み上がっていくものですね。
観察力、考察力
その人の疾患に合わせた状態観察は看護の基本ですが、訪問看護でもとても重要です。
また疾患だけでなく、その人の生活様式に合わせた状態観察も必要です。
生活環境を整えることも訪問看護で行うべきことの一つですから、その人自身、
そしてその人が生活する空間まで観察し、必要なケアを実施できるようにしましょう。
訪問看護は毎日訪問ではなく、週1~3回の介入回数が多いため、
状態観察を怠ることでご利用者様の状態悪化を招きかねません。
ですので観察能力は、訪問看護師にとって重要な能力となります。
考察力も重要な能力です。
状態変化、普段との様子の違い、ご利用者様の訴え等から最適なケアや指導の実施が必要です。
訪問看護では、1人でご利用者様の自宅に伺うことが多いですから、
考察力があり最適な判断を選択できる看護師は重宝されます。
コミュニケーション能力
訪問看護師に必要な重要な能力の一つが【コミュニケーション能力】です。
ご利用者様はもちろんですが、その家族、担当ケアマネジャー、関連病院や医療機関まで、
コミュニケーションを取る相手は様々です。
もちろん日々の業務や担当のご利用者様の情報共有等もありますから、
同じ職場のスタッフとのコミュニケーションも欠かせません。
その相手によってコミュニケーションを取る目的は変わるかもしれません。
【相手が何を求めているのか】
【相手が必要としているものを叶えるためには何をしたらいいのか】
この辺りを考えながら訪問看護をしている看護師は、
ご利用者様や関係各所から信頼を得ることができるでしょう。
協調性
訪問看護は1人で完結する仕事ではありません。
1人のご利用者様に対して様々な人が関わることが多いです。
医師、ケアマネジャー、ヘルパー、セラピスト、福祉用具事業者、自治体、etc….
様々な職種、価値観の人たちが1つの目標ために行動するので、協調性はとても重要な能力です。
継続力
どんなことにも共通しますが、訪問看護においても継続力はとても大事です。
数ヶ月、時には数年と、ご利用者様とは長い付き合いになることが多いです。
その中で、質の高い看護ケアを続けるためには継続力が必要です。
看護師は離職率の高い職種ではございますが、ご利用者様目線に立つと
「コロコロ担当看護師が変わる」と言うのはストレスの要因にもなります。
ですので継続力は、訪問看護において重要な能力です。
在宅現場で必要な看護の提供力
訪問看護は【ご利用者様のご自宅】にて行います。
病院,病棟とは違い、自分にとって慣れない場所で看護ケアを実施することになります。
また自分1人で看護ケアを提供するという孤独な状況にも慣れる必要があります。
どんな現場でも、ご利用者様の生活背景を見る必要はありますが、
訪問看護においては、より生活環境や家庭環境を評価した上でケアを実施する必要があります。
ご利用者様宅で看護ケアを実施する展開力、
その人一人ひとりの生活様式に合わせたケアを実施することが求められます。
制度知識(介護保険等)
訪問看護では医療保険と介護保険が使えます。
基本的には介護保険を利用することが多いですが、
病名等によっては医療保険でのサービス介入も少なくはありません。
ご利用者様がどちらの保険制度を利用するのか。
それぞれの保険において、介入できる頻度,時間の違いや、
ご利用者様の負担する費用等々について理解を深める必要があります。
医療保険と介護保険の違いについては、是非こちらの記事もお読みください！
診療報酬などの仕組みについても、ご利用者様やご家族から質問を受ける可能性があり、
返答内容がご利用者様からの信頼度へと繋がりますので、制度理解は重要です。
もちろん最初から全て完璧に理解することは難しいので、
日々の業務と並行して徐々に理解していくと良いでしょう。
また医療保険は2年ごと、介護保険は3年ごとに制度が変わるので、継続して理解を深める必要があります。
能力がなくても悲観し過ぎる必要はない
◯◯の能力が無い！
だから自分には絶対に訪問看護は無理だ…
と悲観し過ぎる必要はありません。
最初は誰しもゼロからスタートですから、新しい知識,技術を身につけながら、
【自分にできること】を増やしていきましょう。
訪問看護師になるには
看護師,准看護師の資格があれば、訪問看護師を目指すことができます。
車で訪問を行っている事業所では、自動車免許も必須になることがありますが、
その他、必須の資格はありません。
看護師としての経験年数に関しては、各事業所ごとに条件を設けている可能性がありますので、
検討している訪問看護ステーションの募集要項をチェックしてから問い合わせるようにしましょう。
【地域に根付いて看護ケアを提供できること】
【1人のご利用者様に時間を使って向き合うことができること】
他にも訪問看護の魅力はたくさんありますが、少しでも訪問看護に興味を持っている人は、
是非問い合わせしてみて下さいね！
おうちのカンゴについて
おうちのカンゴは、東京都23区内中心に12拠点ある訪問看護ステーションです！
入社するスタッフの7割以上は【訪問看護未経験者】です。
ですので《ゼロから訪問看護を学んでいく》という訪問看護未経験の看護師の気持ちを、
人一倍理解できるスタッフがたくさんいます。
【訪問看護興味あるけど、不安も多い】
そんな人も安心して働き、そして活躍できる環境です。
【訪問看護ってどんな世界なんだろうなぁ】
【実際どんな人たちが働いているんだろう】
ご興味ある方は、是非お気軽にお問い合わせいただけたらと思います！
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