訪問看護ステーションってどのくらいあるのだろう?
在宅医療が進むこの時代、これから訪問看護ステーションは増えていくのだろうか?
東京の訪問看護ステーションの数に推移について解説します。
訪問看護ステーションの数の推移について
昨今、在宅療養される高齢者が多くなり、在宅介護サービスの需要が高まっています。
訪問看護ステーションの数は全国的に増えており、特に東京と大阪でその数が多いです。
東京の訪問看護ステーション数は2013年以降、毎年50-80前後の増加している状態が続いています。
訪問看護ステーションの新規出店、休止、廃止数について
2013年以降、年間100~150の訪問看護ステーションが新規開設している一方、
廃止・休止する訪問看護ステーションも増加し、
2015年以降、年間50~70の訪問看護ステーションが廃止している状況となっています。

2021年(令和3年)においても、東京の新規開設数が182ステーション、
廃止数が45ステーションとなっているので、
たくさんの新規ステーションが開設される一方で、一定数の廃止ステーションもあるということがわかります。
全国的にも同様の傾向で、東京と大阪において数字が大きくなっています。
一般社団法人全国訪問看護事業協会:令和4年度 訪問看護ステーション数 調査結果
東京都の訪問看護ステーションの今後はどうなる?
訪問看護サービス利用者数は年々増加しており、医療介護の需要も高まっています。

東京都高齢者保健福祉計画 (平成24年度~平成26年度):訪問看護の現状についてより引用
一方で、訪問看護ステーションの数も同様に増えているため、
1ステーションあたりの利用者数は85人前後で、2012年以降あまり変わりなく推移しています。
訪問看護自体の需要は高まりつつも、
現状としては、1つの訪問看護ステーションの利用者はあまり増えていないということです。

これからの訪問看護では、計画的な新規ステーション開設と持続的な運営、
各ステーションにおける人材の確保と定着が重要なポイントになるでしょう。
【医療介護の需要が見込まれるから開設する】と安易に新規開設や支所拡大を行うと廃止のリスクも上がるため、
計画的に開設することが望ましいです。
開設資金と人員配置条件をクリアするだけでなく、
訪問看護ステーション運営の有識者から情報を集めることもとても重要です。
訪問看護ステーションの立ち上げに関しては、別の記事にもまとめましたので、是非お読みください。
人材に関しては、若い世代の訪問看護師の獲得と定着がカギになるかもしれません。
現在、訪問看護ステーションに勤める看護師は、
40歳代以上が約7割、50歳代以上が約3割となっています。

団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となるのが2025年以降ですので、
介護医療を必要とする世代が増えるタイミングおいて、
訪問看護に従事する看護師の人数が足りなくなる可能性があります。
幅広い世代の看護師を獲得することは、教育制度の見直しや管理者育成、職場の雰囲気作りまで、
取り組むべきことも多くなりますが、これからの超高齢化社会に向けて必要なことになると思われます。
おうちのカンゴについて

おうちのカンゴは、東京都23区内中心に12拠点ある訪問看護ステーションです。
20~50代まで様々な年代のスタッフがいます。
入社される人のうち、約7割以上は【訪問業界未経験】ですが、研修や業務マニュアルを用いたサポートにより、
皆安心して活躍できるようになります。
看護師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士の医療職スタッフと
事務スタッフ合わせて100人を超える組織となっています。
毎年支所も増えており、一緒に働く仲間を随時募集しています!
おうちのカンゴには、より看護師として専門性を高めたい方に向けて研修支援制度があります。
社員は、おうちのカンゴのサポートの元、指定研修機関である関連医療機関にて特定行為研修の受講が可能です。
おうちのカンゴでは、
《自分らしく働きたい》方にも
《バリバリキャリアアップしたい》方にも働きやすい環境を整えています。
無料で参加できる会社説明会や支所見学も実施しておりますので、
ご興味ある方はこちらをご確認ください。
また、おうちのカンゴの日々の業務の様子やスタッフの雰囲気について
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